以前に紹介したSF小説ですが、ようやくこちらの書店でも販売しているのを見かけるようになったので買ってきました。
早速読んでみたのですが…3年以上待たされた分、むやみと期待しすぎた自分が悪いのでしょうけど、正直言ってあまりスッキリしませんでしたorz
あ、決して面白くないと言うワケではありません。ただ、読後の爽快感が無いなぁというのを個人的に嘆いているだけです。
星界シリーズの続編として登場人物の多くも引き継がれています。話も前作から繋がっているのですが、今回は国家間の政治的な駆け引きの話が多くてその説明にこの本丸1冊を費やした感じです。前作までに見られた登場人物同士のウィットに富んだ軽妙な掛け合いが少なかったのも楽しめなかった一因でしょうか。
今回からメインキャラになるらしい、オドオドした王子(ラフィールの弟)とそれをイジル(半ば苛めてる?)艦長の性格がつかみ所が無いのも好きになれません。
同じイジリキャラでもスポールさんのような面白さがあれば楽しかったのですが、今回の話ではずっとイジラレ倒されているだけの王子がもどかしくて見ていられません。苛められる美少年、が好きな方には堪らないシーンなのかもしれませんが。。。
今後、この王子がいかに成長していくのかに期待です。成長後の姿を強調するために今回は余計にイジられ倒された感じです。
ネタばれになるので詳しくは言いませんが、読者にもミエミエな罠取引を設定し、それに関してアレコレと議論しつつ、まんまと嵌っていく様子を描写されても「ヒネリがない」と言う感じで楽しめません。
この本の最後の行で罠が発動したところで(〜続く〜)と、終わってしまいました。予想通り過ぎるこの展開。モヤモヤモヤ…スッキリしません。
とにかく、この一冊ではまだ新しい物語が始まりかけたところで、全体の良否は判断できないので、早く続きが見たいです。前作〜今回には3年以上掛かりましたが、果たして次回作はどれくらい待たされることになるのでしょう…。なるべく早めに「スッキリ解決」したいのですが、こればっかりは待つしかないですね。