私の実家は「お寺」で、本堂を挟んで台所と書斎が反対側にあり、その間は住宅一軒分くらい離れています。いつも母は台所、父は書斎に居ることが多いので、お互いに何か用事があるときにはインターホンを使ってやりとりしているようです。
お盆休みに実家へ帰省したとき、「インターホンの調子が悪い」と両親から聞き、アレコレと調べてみたのですが簡単には復旧できそうにない事が判ったので、新しく買い換えることにしました。
単三乾電池2本で動く有線式インターホンで、台所に電池の入った親機、書斎に子機が取り付けてありました。
子機→親機への通話は正常に聞こえるのですが、親機→子機の通話は「蚊の鳴く様な」音量で聞き取り辛いようです。電池は新品に換えたところらしいので、親機と子機を一旦取り外し、5mくらいの電線の両端に繋いで動作確認してみた感じでは、どちらからも正常に通話できているようです。
そうなると通話用に張ってある電線に何か問題があるように思えたので、辿ってみたところ、ありあわせの電線を途中で繋ぎ変えながら鴨居や柱に沿って這わせてあって、電線の太さも材質もマチマチでした。
「これで今まで良くマトモに機能していたものだなぁ」と思うような作り方です。まぁ、父の日曜大工ですから仕方ないのかも。
しかしこんな配線でも、子機→親機の通話は正常に出来ていたので、電気的には繋がっているようです。インターホンに適した通信用の「長〜〜い」電線を買ってきて、書斎から台所まで張りなおしてみるという手を考えました。しかし、親機→子機の通話が聞こえづらいのは、親機から発する信号が弱くなっていて電線が長いと症状が現れている、と言う可能性もあるので、電線を張りなおしても治らないかもしれません。
確実には、有線タイプのインターホンを新しく買いなおし電線も綺麗に張りなおす事ですが、これは大仕事になってしまいます。
そこで、屋内電気配線を使って通信するタイプのインターホン
※画像は「http://store.yahoo.co.jp/yasashisa/93053.html」より借用
を購入してみました。
これなら、うまく行けばコンセントに繋ぐだけで済むかもしれません。
宅配業者から届いたインターホンを、それぞれ台所と書斎のコンセントにさしてみたのですが、残念ながら全く通話できません。どうやら、後から増築した書斎は別系統の電気配線になっているか、または「ルームツーカー」の注意書きにあるように「単相三線式」の配線になっているのかもしれません。
一瞬、無駄な買い物をしてしまったかと思いましたが、書斎の手前にある渡り廊下のコンセントなら、台所と通話できることが判明しました。ここにインターホンを置いても、書斎から「呼び出し音」を聞くことが出来ると言うことで、これで運用してもらうことにして一件落着しました。
廊下から書斎まで延長コードで電源を引っ張って、インターホンを書斎に持ち込んでも良かったのですが、まぁ、使いづらければ自分達で何とかしてくれるでしょう。
「電力線モデム」
【参考】「PLCモデムとは - IT用語辞典」
の実用化も間近だというニュース記事を以前に読んだ事があったので、同じように屋内電気配線を通信に使うタイプのインターホンも、一般的なモノなのだろうと思って検索していたのですが、探し方が悪いのか
この程度しか見つけられず、ちょっと意外でした。
「呼ベルくん」は今回の用途には向かないので選考対象外。
「ルームツーカー」と「WI3SN」は値段も同じだったので、どちらにするか迷いましたが、カタログスペックを見比べて消費電力が半分で済むらしい「ルームツーカー」にしてみました。
あとは「WI3SN」に「2台組」という明確な記述が見当たらなかったので「もし一台だけしか送られて来なかったら嫌だな」と考えたのも一因でした。多分取り越し苦労でしょうけど。